理系パパ育休を取得!男性の育休取得率アップに向けた課題

housework最近の日記では、生まれたばかりのオウジについて、平日の日中も含めてその様子を書いています。これができるのも、実は私は会社で育児休暇を取得させてもらい、一日中、家にいて家事育児に集中させてもらっているからです。今日は、男性の育児休暇について理系パパが取得に至った経緯も踏まえて、

 1 男性の私が育休を取得した理由
 2 そもそも男性の育休の全国的な傾向は?
 3 男性の育休取得率が低い理由
 4 私の会社における男性の育休取得
 5 理系パパの育休の実態
 6 男性の育休取得率を上げるにはどうしたらよいか

という内容で育児ノートをまとめました。

 

 

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男性の私が育休を取得した理由

 

 

まず、リケパパが育児休暇を取得した背景についてです。我が家には2014年10月にヒメ、2017年5月にオウジが誕生しています。

 

1人目の育児

 

 

ヒメの育児の時は、出産から5カ月間、ママが実家に帰って育児することとなりました。普段生活しているアパートから車で40分ほど離れた場所なので、リケパパにとっては「通い育児」となりました。

普段の生活にあたっては、当然、ママの実家の両親によるフルサポートがあるおかげで、食事を含めた身の回りのことは何も心配なく、ママは育児に集中することができたと思います。その時のことは「パパの通い育児(新生児~月齢5カ月の頃)」も参照ください。

リケパパは冬にかけて、ブラック企業的な猛烈な残業に見舞われるので、なかなか思うようにママのサポートはできませんでした。忙しくなる直前の晩秋の頃には、退社後に車でママの実家に直行し、0時頃には明日に備えてアパートに戻るという生活でした。そして残業期に突入した後では、平日には通うことができず金曜夜~日曜夜だけの育児となってしまいました。

そんな中でも、不安な1人目の育児を無事にこなすことができたのはまさにママの両親のサポートがあったからにほかなりません。

そして5カ月を過ぎ、残業期が終わって時間に余裕ができた段階で、ママの実家から普段生活していたアパートに「引越し」を行いました。(ちなみに、アパートに戻ってから数週間後、少し広めのアパートにまた引越ししたので、その頃はすごくバタバタしていた印象が残っています。)

 

 

2人目の育児

 

 

そして先月、一姫二太郎となるオウジが無事に産まれました。こ2人目の育児にあたっては、ママの実家ではなく、アパートで育てることにしています。

育児をされているみなさんは、それこそワンオペ育児も含めて様々なスタイルの育児をされていると思います。私たちの場合、2人目をママorパパの実家ではなく自分たちで育てることにした理由としては、

・理系パパの実家の両親が高齢で育児のサポートができない(そもそもママの精神的ストレスを考えるとパパの実家暮らしは考えにくい)

・ママの実家は車で40分程度の距離とかなり離れているので、上の子の保育園の通園が難しい。

・ママの実家の両親にとっても、間接的とはいえ2人の子供の相手を毎日するのは年齢的に厳しい。

ということです。

夫婦の賃貸アパートで2人の子供を育てていくことになりますが、上に書いたとおり私の仕事は時期によって残業続きとなるため、ママに相当な負担が発生してしまいます。もちろん、世の中には厳しい状況の中で2人、3人の子どもを育て上げたママパパのみなさんが数多くいらっしゃることと思います。特に、パパが単身赴任中のママはたった一人で育児・家事を行わなければならない環境だと思います。

私もかなり悩みましたが、そもそも育休という整った制度があるのであれば、たとえ収入が減ることになろうとも、ママを厳しい環境に置くことなく、できるだけストレスの少ない中で育児をしたいなと思いました。特にヒメの育児では入院といったトラブルが少なからずあったことも理由の1つです。

仕事面では、15年近くこの会社に勤めてきて、それなりに重い仕事も経験し、多少はやりきった感もありました。そういったことも踏まえて、ここは一度腰を据えて育児に取組もう、育休を取得しよう!と決断し、2017年度いっぱい、つまり2018年3月末までの約10カ月間取得することとなりました。

 

男性の育休、決断の意義

 

 

世の中にはいろんな価値観があります。特に男性では、少しでも早く出世したいがために家庭よりとにかく仕事を優先する人も数多くいます。私はそれを否定するつもりは全くありません。

いろんな価値観がある中で、私としては、

「我が子の人生の礎となる乳幼児期にはしっかりと育児に関わり、子どもと向き合いたい」

という考えが根底にあり、育児期間中は仕事よりもとにかくプライベートを優先させたい思いが強かったです(決して仕事をサボろうという考えではありません)。

そしてそれができるならば、出世レースで後れをとってもまったく気にしません。私の中での「労働」は、自分の人生を歩んでいくための手段の1つであって、決して人生そのものではないのです。

ただ、組織の中で生きる人間である以上、育児の時期だけ負担の少ない部署へ異動できるかというと、なかなか希望が通らないという現状があり、加えて両親のサポートが1人目の時と違ってあまり期待できないという環境もあったため、この決断に至りました。私の信念を貫くという点でも非常に意義深い決断だったと思います。

 

 

そもそも男性の育休の全国的な傾向は?

 

 

厚生労働省の発表では、2016年10月までの1年間に育休を取得した人の割合は、

女性81.8%  男性3.16% 

だったそうです。

9年前と比較したら倍増しているとのことですが、政府が掲げている「2020年までに男性の育休取得率を13%に」という目標にはまったく届きそうにありません。

 

さらに個人的に思うのは、男性の3%という数字が、本当に腰を据えて育児に取組む休暇として取られた休暇なのか疑問に感じます。企業として育児休暇の取得率を公表する場合、少しでも値を大きく見せたいがために「数日程度でもいいから男性職員に育休をとらせている」という例もこの中には多くあるのではないかなと思います。

例えば、「3カ月以上育休を取得した男性職員」というように条件を変えると、この数字はどうなるでしょうか。少し古い2013年の日経新聞の記事によると、育休の期間が2週間未満という職員が約6割である一方で、3ヶ月以上という職員は約6%だったとのことです。

 

かなり乱暴な推論ですが、厚労省発表の数字3.16%のうち、仮にわずか6%が、腰を据えて育児に取組むことができたであろう3ヶ月以上の育休取得者だと仮定すると・・・・・なんと男性の育休取得率は0.19%になります!!仮に妻が出産した男性が1000人(!)もいる会社があったとして、わずか2名です。

 

 

男性の育休取得率が低い理由

 

 

毎年の国の調査でもなかなか上がらない男性の育休取得率。その原因は何でしょうか。

 

制度自体が企業の中で整備されていない

 

 

一昔前まで、出産・育児は女性がするものという社会的な固定観念がありました。社会の変化もあり、最近は制度自体がないという会社は少ないと思いますが、もし制度がないと育休を取りたくても取れないという最悪の状況になってしまいます。

 

収入が減る

 

 

女性の社会進出が進んでいるとはいえ、やはり「パパは一家の大黒柱」という家庭はまだまだ多いのではないでしょうか。会社の育休制度が整っていて、育休中の手当が措置されるとしても、少なくとも働いている時よりは収入が減ることになるのだと思います。

大黒柱の収入減、とりわけ100万単位での減収は、その後の子どもの学費等にも直結してくる問題ですので、家計にとっては大きな問題になるのではないでしょうか。

 

男性が育休を取得しにくい雰囲気

 

 

何といってもこれが一番大きな問題ではないでしょうか。そもそも単なる有給の消化ですらしにくい雰囲気の会社も多いと聞きます。そのような会社の中では、「育休を取りたい」、「育児のために1年間休みたい」なんて相談なんかできず、とても育休を取得する状況にはないというのが現状ではないでしょうか。

 

 

私の会社における男性の育休取得

 

 

わが社の場合は、育休に対して理解がないわけではなく、むしろ頑張って推進していると思います。しかし、そんな会社の中にあっても、やはり男性が育休で1年間休むという事例はほとんど聞いたことがありません。「男性の育休が推奨されているからとりあえず数日取得する」という例がちらほらある程度ではないかと思います。

 

育休取得を決めた後の周りの反応

 

 

そんな中で私は約1年の取得を決めましたが、周りの反応はいろいろでした。男性の育休を推進している以上、嫌な顔をする上司・先輩はいませんが、「え?本当に1年取るの?」的な裏の表情が垣間見える方々がたくさんいました。

もちろん、若い人を中心に私の決断に賛同してくれる人もたくさんいました。「すごい、僕も取りたかった」という人や、「出産の予定があるのですが、どうやったら取れるのですか?」と聞いてくる後輩もいました。いずれにしても、私個人としてはある種『異端児』のようになってしまったな、と感じているのが今の正直な気持ちです。

 

男性の育休取得を阻む文化・固定観念

 

 

あと、これじゃ男性の育休取得はなかなか進まないな~と思ってしまった友人の発言を参考までにご紹介します。

 

Aさんは私より少し前に奥さんが出産された方で、育休取得についてAさんに勧めてみると、

A;「育休取りたいなんて言ったら、『もうお前の席はないぞ』とか言われちゃいますよ~」

との返事が返ってきました。若手職員の間でも、男性の育休など選択肢としてあり得ないという固定観念が強く根付いているなと感じた会話です。

 

そしてBさん、私より少し上の先輩の話です。

B;「1年も休んで、毎日一体何をして過ごすの?」

そこまで年は離れていないのですが、「家事育児はママがやるから男は何もすることないでしょ?」という固定観念が染みついているんだなと実感しました。

追って記事にする予定ですが、上の子プラス新生児を抱える現状は、想像以上のしんどさです。新生児から多少成長すれば落ち着いてくるのだと思いますが、月齢ゼロの今は、ママパパ二人がかりで家事育児をやっても、二人ともほとんど自分の時間がとれません。

 

 

理系パパの育休の実態

 

 

では私が育休を取得して、家での「仕事」は何をしているか。男性で育休を取られた方の中でも、おそらくいろいろなスタイルがあると思います。直接おっぱいをあげること以外はすべてやってあげるパパ、育児というよりは家事に集中してママをサポートしてあげるパパ、家事育児そっちのけでのんびり過ごすパパ(笑)

理系パパの場合は、「家事中心でママをサポート」です。

私の主な役割を書いてみますと、

・昼食、夕食の準備と片付け
・食材や日用品の買い出し
・掃除
・洗濯(と取り込み)
・ゴミ出し・ヒメの保育園の送り迎え
・ヒメのお風呂
・オウジのお風呂
・ママがヒメに取られてしまった時はオウジのおむつ替えや授乳

つまり家事全般です。

出産直後のママは3時間に1度の授乳で、また深夜の授乳後にすんなりと寝てくれずに抱っこが続いてしまったり、とにかく寝不足で疲弊しています。なので、育児以外のことは全部私がやってあげればいいかなと思っています。

「男性で育休を取って、家で一体何をしているの?」いや、やることが案外多くて、むしろ自分の時間がほとんど取れません。2歳7カ月のヒメを保育園に迎えに行く16時以降はずっとどちらかの子に手を焼かされるので、あっという間に23時頃になってしまいます。まぁ、まだ新生児なのでこんな状況ですが、もちろん成長して1歳が近くなってくるとこれは変わってくると思います。

あと、慣れない食事の準備、これが今はかなり負担になっています。下ごしらえにも時間がかかりますし、明日の献立は何にしよう・・・と料理本を見ながら頭を悩ませています。料理が少し上達してきたら、日記にもアップしていこうと思います。

 

そんなこんなで、現状で「自分の時間」というと、午前中1時間、午後1時間、深夜2時間くらいでしょうか。1時間というと、ヤフーニュースなど気になるウェブサイトを見ているだけであっという間に過ぎてしまいます。子どもがいると思うようにテレビも見られず、世の中の動きに遅れてしまう感じもしています。

 

 

男性の育休取得率を上げるにはどうしたらよいか

 

 

これはとても難しい問題だと思います。全ての会社において制度をしっかり作ることは言うまでもなく、できるだけ減収を防ぐ取組みも必要です。加えて一番大きな問題として、「育児は女性がするもの」という文化をどう変えていくかが問題です。

上に書いたとおり、若手職員の間ですら、「男性の育休なん考えられない」という雰囲気がある中でこれを変えて行くのは相当難しいのではないでしょうか。育休を取っていない男性職員が、「あいつ育休なんかでサボりやがって。おかげで自分の仕事の負担が増えたじゃないか」と考えてしまうことも当然あると思います。なので私は、誰にも文句を言わせないくらいの仕事をここ数年がんばってしてきたつもりです。

 

こうした中、今月10日の毎日新聞では、育児中の男性にとってのストレスについての事例や課題が書かれていましたので、要所を引用します(一部要約)。

 

出版社に勤めながら育児も頑張るパパの話。ある日、共働きの妻が高熱で寝込んだため、パパは定時に退社。保育園にお迎えに行き、子供を風呂に入れたあと、ふとスマホの画面をみると10回ほどの着信とメッセージが。「仕事第一」の上司から「電話にでろ。仕事はどうした!」という怒りの一言。青ざめて妻に事情を説明すると、「こっちは病気で寝ている。仕事は育児しない言い訳にならない。要領悪すぎ!」と怒られる始末。仕事も育児も家事も一生懸命しているのに、上司からは「仕事をまじめにやれ」、妻からは「育児をもっとして」と日常的に怒られストレスがたまる。仕事との板挟みで育児が十分にできず、負担が重くのしかかる妻から「イクメンきどり」「やるやる詐欺だ」などと言われ、つらい思い。

 

他にも、長時間勤務をこなしながら、空いた時間には余暇時間なしで育児サポートもしっかりこなすパパが、休日に職場から何度も電話がかかってきたことに対してママからキレられ、「誰のためにがんばっていると思っているんだよ!」と大げんかの修羅場となった事例がある。

 

キャリアを築くには、自分の努力で人脈を広げ、スキルを磨かなければならず、そこで育児に時間を割くと、時間が足りないと感じてしまう。さらに、周囲には家事・育児をまったくせず、全時間を仕事に投入できる男性がたくさんおり、前述のパパは同僚に「後れを取っている」「負けている」と焦りを感じている。

 

長時間労働をよしとする意識や制度が変わり、多くの父親が平日に育児をすることが当たり前になれば、彼らの悩みは解決に向かうだろう。しかし現状では、30、40代男性の労働時間は依然として長く、調査によると6歳未満の子供を持つ共働き世帯では、父親の8割が家事を、7割が育児を日常的にしていない。

 

家事・育児を日常的に分担する父親は少数派で、その実情も十分理解されているとはいえない。彼らが置かれたしんどい状況に企業やメディアはもっと光を当て、その声に耳を傾けるべき。

 

パパを擁護してくれる、なんだかありがたい記事でした(笑)

 

 

政府の目標は、普通に考えて絶対に達成できそうにありません。ただ、少子化を食い止めるという我が国の究極の問題解決には、ママもパパもできるだけ出産・育児にかかるストレス、産みにくさ、育てにくさを1つ1つ解決していくしかありません。

残念ながら、私ごとき浅はかな人間がその答えを持っているわけではありませんが、約1年という育休を取得した人間として、その間の出来事をみなさんにお知らせしていこうと思っています。

 

今回は理系パパの育休取得と、男性の育休についてのお話でした。

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