男性への育休を普及させるためにはどうしたらよいか

 

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パパの会社の仕事にだけ経済的な価値が与えられてきて、ママの家庭での重労働にはだれも目を向けてくれずイライラ・・・。こんな状況が長らく続いてきた中、最近になってようやく家事育児にもスポットがあてられるようになってきています。産後の「激務」の解消に向けた特効薬はないのでしょうか?

こんにちは、理系パパです。

11月19日の読売新聞・大手小町に、「ワンオペ育児は変わるか? 国際女性会議で議論「労働の分配」」という記事がありました。育児休暇を取得して育児中の理系パパとしても、とても興味深い内容だったのでご紹介したいと思います。

 

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1 先進国で最低・・・男性の家事育児分担

まず、夫と妻の家事・育児の分担について各国と比較した驚くべき結果についてです。

 

・家事や育児を伴わない家庭内労働「ケア労働」の分担は何かと女性に傾きがちだが、とりわけ日本はそのギャップが著しい。
・政府の調査では、6歳未満の子どもを持つ夫婦の一日の家事・育児時間は、
  夫 1時間23分
  妻 7時間34分
であり、その差は5倍以上。それでも20年前より45分増加している。

え?20年前、男性は1日にたった38分しか家事育児をしていなかったんですか・・・・
当時、私は学生なので家事・育児とは無縁の世界にいましたが、それでも理系パパも一人の男性として肩身が狭いです・・・・

ちなみに、海外での例を上げると、フランスの夫は2時間30分英国では2時間46分スウェーデンは3時間21分で、夫婦のギャップはいずれも2~3倍に収まるとのこと。日本は先進国で最低の結果のようです。

 

 

2 女性の無償労働の経済的価値

 

・関西学院大の大崎麻子客員教授は、「夫の労働には経済価値が認められる一方、妻の労働は無償とされてきた」と問題提起。
・しかも、その無償労働は家族の生存に直結し、次世代育成を通して国の経済基盤にも貢献する重要な労働。
・大和総研の是枝俊悟研究員は、「夫の年収が1000万円を超えていないと、(家事時間全体の9割を担う)妻は正当な対価を受けられず、搾取された状態になる」と指摘。

この文章の言わんとするところが難しいですが、要は、夫が年収1000万円を超えるほどの高収入になって妻にもお金を回してあげることで、初めて妻は正当な対価を得られたことになる、ということでしょうか。

言いかえれば、妻が担っている家事・育児はそれだけの賃金が与えられてもおかしくない、重要でしかも重労働だということですね。それが「やって当たり前」の状態に長らく放置されてきたという事です。思えば、人間が狩りや狩猟をしていた頃から、物理的な「力」のある男が女の上に立つ存在として、つい最近まで連綿とこうした歴史が続いてきたのかもしれません。

私も約1年間仕事を休んで家事育児中心の生活を送っていることで、初めてその「任務の重さ」に気付かされています。私はもちろん1000万円も稼げない夫なので、これまで以上に育児ガンバリマス!!

 

 

3 育児への周りの理解

 

・一般社団法人「営業部女子課の会」主宰の太田彩子氏によると、「『無償労働を当たり前と思いやってきた。何を今さら』と言う女性もいる」とのこと

周りの理解が得られないこと自体は「男性側」ではよくあります。会社で、「育児をしたいから負担を軽く」「育休を取りたい」などと言っても、「仕事がまわらなくなる」「育児は奥さんに任せて仕事をしろ」「昔はそんな事を言うやつなんかいなかった」などと一蹴されることも多いのが現状ではないでしょうか。

仮に表面上、育休を要求通り取らせてくれたとしても、異端児扱いされて復帰後に左遷されるといったこともあるかもしれません。私は幸い、育休の取得に非常に理解のある会社に勤めているのでそういったことはありません(ないと信じている)が、それでも「本当に1年とったんだ」と好奇の眼で見られている気がします。

それが『女性側』でもあるというのは根深い問題ではないでしょうか。上記のような女性が多いのであれば、ワンオペ育児の解消はいっそう遠のいてしまします。

 

 

4 家庭内の理解

 

・ケア労働が偏るのは、タイムカードや業務一覧があるわけでもなく、労働の中身が家族内で共有されず、「見えない」点にも問題がある。

これはとても賛同します。男性の中には、「家事育児やってますよ」と言うヤツに限ってたいしてやっていなくて、ママが常にイライラしているというご家庭もあるようです。

そこで面白いのが、ママスタジアムの記事「家事育児を『やっているつもり』の旦那へ見せた執念の分担図」にあった家事育児分担図です。

家事育児のタスクが妻・夫に頻度ごとに分けられていて、そのほとんどが妻側にタスクが寄っていて、ママがいかに大変かということが視覚的にとてもわかりやすい図です。この記事を書かれた方は、夫に対する鬱憤をその分担図をつきつけてギャフンと言わせたそうです。

ちなみに、育休を取っている理系パパは、この表でギャフンというわけにはいきません!!(笑)そこで私もこの図をつくってみました。image

パッと見、タスクが綺麗に分かれていますよね!(黄色が重労働タスクです)

ウソではなく実際こんな感じで毎日が流れていますので、一応、胸を張ってもいいんじゃないかなと個人的には思っています^^;

でもまぁ、ママにしてみたら、家事のやり方が違うとか色んな不満があると思いますが・・・

 

 

5 男性も含めて育休を義務化してはどうか

 

・世界経済フォーラムによる男女格差の度合いを示す「ジェンダーギャップ指数」、日本は世界で114位/144か国
・スウェーデンは5位と素晴らしい成績だが、そんなスウェーデンでもケア労働の偏りが(日本ほどではないにしろ)問題になっている。
・スウェーデン人で国連児童基金(ユニセフ)フィリピン事務所のロッタ・シルワンダー代表は、家事の無償労働が妻に偏ってしまう状況を改善するには、育休の義務化などの法整備も必要、さもないと改善には時間がかかる、と指摘。
・若いパパたちは「フィンランドでは男性の自殺が減った」と胸を張る。「仕事オンリー」から「仕事も家事・育児も」に変わることは、男性の自殺が多い日本においてもメリットがある。

まさにその通り!このままの状況だと、「パパの育休」がスタンダードになるまでに20年以上はかかるのでは、と個人的には思っています。なぜなら、人の考え方や価値観なんてそう簡単に変わるものではないですし、いわゆる「古い考え」を持っている方々が一線から退いていただかないことには変わらないのではないでしょうか。

このガチガチの固定観念を打破するには、パパママ含めた

「育休の法律による義務化」

が必要だと心から思います。

 

 

6 まとめ

 

washing記事の最後で、記者さんが、ホームヘルパーの派遣や夜間保育所などを法制度化すればワンオペ改善につながるのでは、と結んでいます。記者さんのおっしゃるとおりで、「介護」の世界では要介護のランクに応じた社会保障の給付を受けられる制度がしっかりと整っている一方で、「育児」についてはずっと見過ごされてきました。

限りある税金を、どの程度、どういった使い道で育児に回すかは議論が必要ですが、保育所の数にしろ保育士の給与にしろ、まだまだ不十分だと感じていますし、何より出産直後のママを助けるベビーシッターやホームヘルパーは本当に「制度」として整えるべきではないかと切実に感じています。

そのような新制度が無理なのであれば、少なくとも「パパの育休」を義務化ができれば、ママの重労働や意に沿わない退職といった問題が相当解決できるはずです。

「普及啓発」程度で今の社会の雰囲気を劇的に変えることは不可能です。

 

今回は男性の育休の普及について、読売新聞・大手小町「ワンオペ育児は変わるか? 国際女性会議で議論「労働の分配」」の記事のご紹介でした。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

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