育児のイライラには科学的根拠アリ!ストレスで育児ノイローゼ寸前のママは必読です。

angry imageこんにちは、理系パパです。

毎日毎日、逃げられない育児をがんばっているママ。その辛さはブラック企業も真っ青だと思います。理系パパは二人目の子(オウジ)が生まれた事を期に、約1年間、ママと一緒に育休を取得して子どもの面倒を見ていますので、会社勤めの旦那さんよりは育児生活をナマで体験しています。

夫婦二人で育児に取り組めているので育児ノイローゼに陥るようなこともなく、ワンオペ育児を強いられているママに比べると比較にならないほど恵まれた環境だと思います。でも、二人で家事・育児に取り組んでいるにもかかわらず、やっぱりやることは膨大で単なるルーチンワークでもなく、ヘトヘトになる日も多いのが現状です。

ニュース、ブログなどでよく目にしますが、ワンオペ育児になってしまっているママの状況は、本当に惨憺たる有様なんだと思います。

 

 

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1 子育てが辛いのは、ママ、あなたのせいではありません

 

オウジが誕生する前の話ですが、2016年1月31日のNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」でこうしたママの心の状態について科学的に解明しようとする試みが放送されていました。赤ちゃんの発育を生物学的に研究する「赤ちゃん学」と同じで、実はこうしたママの変化を科学的な側面からアプローチするのは、案外最近になってからのようです。

放送では、ママのカラダには育児でイライラしてストレスがたまって当然という、人類700万年の進化にまでさかのぼる「生物学的な仕組み」が隠されていることが示されていました。理系パパとしても非常にためになる興味深い話だったので、テレビ画面にくいついていました。

毎日毎日イライラして爆発寸前で、子どもや旦那さんに怒鳴ることもあったり・・・・そんな毎日が限界のママは、一度立ち止まって、その理由を科学的に見てみませんか

理由を知ったところで毎日の辛い状況がいきなり変わるわけでは、もちろんありません。ただ、「なーんだ、こうなって当たり前なのか」、「やっぱりみんなそうなのか」と思う事で、少しでも心のわだかまりが減って楽になるのであれば、それはそれで良いことだと思います。

今日は、NHKで放送された内容のエッセンスを育児中のママ・パパにお伝えします。

 

 

2 育児の耐えがたいストレス

 

理系パパは、二人目・オウジの出産にあたって、奥さんと同時に約1年間の育児休暇を取得しています。二人で育児に取り組むので、ワンオペ育児に苦しむママに比べるとはるかに楽をしているといえば、その通りかもしれません。ただ、毎日毎日、家事・育児に正面から取り組んでいるので、「もしこれが一人だったら」と思うと、その辛さは容易に想像がつきます。

 

理系パパが個人的に感じる辛さとしては、

・とにかく育児と家事の仕事量が膨大で追いつかない
→新生児の頃は二人がかりで育児しても夜にはヘトヘト。でもママは授乳が待ち構えている。すべての仕事をたった一人でやり遂げることなんか不可能。

・育児はルーチンワークではない
→毎回変わる子どもの対応に臨機応変に応える必要がある。毎日決まった時間に事が進まないだけでストレスがたまる。

・自分の思い描いた育児ができない
→おっぱいを飲んでくれない、乳腺炎が苦しすぎる、離乳食を食べてくれない、ぜんぜん泣きやまないなどなど。とにかく思った通りに事が運ばない。

・旦那が育児も家事も手伝ってくれない。とにかく夫にイライラする。
→我が家はそうではないと信じています(汗

・自分の時間がなさすぎる
→理系パパとママ、二人で育児・家事に取り組んでも自分の時間がなかなかとれない。ママは私よりさらにひどいはず。生活の全てが育児・家事だけになって、虚無感につつまれてしまう。

・社会とのつながりが希薄になる
→外との関係を一切遮断され、言葉を離せない赤ちゃんと1対1で過ごすだけの生活になる。(特に旦那は以前と変わらずに社会で過ごしていることと比べてしまう)

・痛烈な孤独感
→生後間もない赤ちゃんと1対1という時間が延々と続き、そこから逃げることが出来ないというのは、想像を絶する緊張感・辛さ。加えて、話し相手がいないというのも精神面が相当すり減ってしまう。

 

こんなところでしょうか。もちろん、我が家は夫婦で育休をとっているので想像で書いている部分もあります。これらのストレスの中で、放送では特にママのカラダに焦点を当てて解説していました。

 

 

3 産後のママの身体の変化を科学的に見てみる

monkey上に書いたような育児ストレスの中で、ママは言いようのない強烈な不安や鬱を感じるようです。出産前に思い描いていた育児生活とはかけ離れた現実を前に、一体何の地獄だ!」と嘆いてしまいます。実験で心身のストレス状態を計測してみると、出産後のママは実際に一日中ストレス状態に置かれていました。

これは、女性ホルモンであるエストロゲンが妊娠・出産という過程の中で大量に分泌されますが、それが産後に急減することで強い不安や孤独を感じるといった精神状態になるそうです。

 

 

赤ちゃんを共同で養育する仕組み

 

女性のカラダは、なぜ産後の辛い時期にそんな苦行を強いるのか。

その答えは、母が子を育てるにあたって他の人と協力しながら育てる「共同養育」を促すための生物学的なシステムだったのです。つまり、不安や孤独を無理やり感じさせることで、他の人とのつながりを深め、多くの人たちと一緒に子どもを育てさせようということです。

言い換えると、ヒト(ホモサピエンス)という動物は、子どもをママ一人で育てる仕組みにはそもそもなっていないということです。

 

 

赤ちゃんを共同で育てる実例

 

カメルーンの森に住んで狩猟生活を営んでいるバカ族という部族は、男性が狩りに出かける間、女性たちは文字通り「乳母(うば)」となり、違うママの赤ちゃんにも交代で授乳しながら、ママたちみんなで赤ちゃんの面倒をみます。ヒトに備わった仕組み、「人間本来の子育て」をそのまま体現している例として紹介されていました。

また、人間の例ではありませんが、我々にも近い霊長類チンパンジーも、自分の子どもの養育にしっかり集中するため、産後5年間は妊娠しないシステムになっているそうです。

このように、ある意味原始的な生活を送っている彼らは、その肉体に刻まれた仕組みに従って生きているのです。

 

 

子育てしにくい発展を遂げた日本

 

そうはいっても、現代社会において「乳母」は現実的ではありません。ただ、共同で育てるという意味であれば、我々現代人には「ベビーシッター」という制度があります。

そこで、ある年のベビーシッターの利用率を国別で見てみると、

 アメリカ 41%
 フランス 17%
 日  本  2%

となっていています。この数字を見てわかるとおり、日本は近年核家族化が進んでママのワンオペ育児が問題になっているにもかかわらず、ベビーシッター制度がしっかり整っていないのです。つまり、日本だけが一人で子どもを育て上げなければならない「異常な状況」に進化してしまったのです。

毎日の育児で、どうしようもない不安感と孤独感に苛まれているママ。それはあなたが悪いわけではなく、カラダに宿る人間本来の子育てと日本という国の構造的問題だったのです。

 

☆ここまでのまとめ☆

 

 孤独や不安を感じるのは、人間のカラダに組み込まれたシステム

 本来、ヒトは多くの人と助け合いながら育児するように設計されている

 特に日本はママ一人で育児しなければならない状況に発展してしまった

 

 

母性を科学する

 

 

最新の研究では、「母性」は女性に産まれたからというだけで最初から備わっているものではなく、小さいころから育児体験に関わりを持つことで少しずつ脳の母性スイッチが入り、母性が成長していくそうです。

しかし、核家族化が進む日本では、女性は小さい頃に育児に触れることなく結婚・出産を迎えます。そうなると、我が子に触れたときにようやく母性のスイッチが入り、そこから少しずつ成長していくことになります。こうしたことも、産後すぐの不安感、孤独感をさらに大きなものにしてしまっているのです。

 

 

☆ここまでのまとめ☆

 

母性は赤ちゃんに触れ合う事で少しずつ育まれるもので、出産と同時に母性が備わっているわけではない

 

 

4 ママを困らせる赤ちゃんの行動を科学的に見てみる

 

育児中のママを心底困らせて、肉体的にも精神的にも辛い思いをさせられる赤ちゃんの夜泣きや昼夜逆転。実はこれにも科学的な理由があるそうです。

 

 

昼夜逆転

 

妊娠中に気付いたママもいらっしゃるかもしれませんが、胎児は昼よりも夜に活発に動きます。これは、昼間は母体(ママ)が日常生活で活動しているのでママ側に負担をかけないように胎児はじっとしていて、夜間のママが活動していない時間帯に胎児は活発に動くことが原因と言われています。

つまり、そもそも胎児の頃から赤ちゃんは昼夜逆転で活動していたのです。これが、多くのママが悩まされる昼夜逆転の理由でした。

 

 

イヤイヤ期

 

2歳を過ぎた頃から発現してママ・パパを苦しめるのがイヤイヤ期。何をするのもイヤ、しないのもイヤ、イヤイヤ・・・・・こちらも嫌になりますよね。こうしたことは、脳の発達がまだ進んでいないために起こります。

当たり前ですが、他の哺乳類にイヤイヤ期などという時期はありません。それは、人間以外の哺乳類は、すでに脳が発達した状態で生まれてくるということです。しかし人間は知性・文明を獲得した分、頭が大きく進化してしまったことで、産まれてくるときは未発達の小さい頭じゃないとお母さんの産道を通ってこられません。つまり、人間は他の哺乳類と違って、あまりに脳が小さく未熟な状態で産まれてくるのです。

未発達の脳で生まれてきた赤ちゃんは、その後10年という長い月日をかけて脳が大きく成長していきます。その成長の1つの過程が「イヤイヤ期」なのです。

2歳を過ぎたあたりから見られるイヤイヤの症状は、目先の欲求を叶えようとする思いが強い一方、それを「我慢する」という力はまだ脳に備わっていないことが原因で起こります。

おもしろい実験があります。1枚のクッキーを子どもの目の前に置き、5分間食べずに待っていたら倍の2枚にしてあげるという実験です。これを3歳の子にやってみると、5分待てば大好きなクッキーがもっともらえるとわかっているにもかかわらず、目の前のクッキーを我慢できずに食べてしまうのです。

まさに、「我慢」という脳の指令がまだ発達していないことが分かる証拠であり、イヤイヤ期の正体でもあります。詳しく言うと、脳の前頭前野、衝動的な欲求を抑える脳の中枢部分が発達していないもので、この部分の成長にはとても時間がかかり、思春期頃にようやくできあがるそうです。これは、どんな環境にも適応していく必要がある「人間」という動物だけが持つ特徴と言えます。

他の例として、ある家庭の話がありました。一緒に遊んでいる時に弟に強く当たってしまうお兄ちゃんはいつも弟を泣かせてしまっていました。しかし少し時がたち、脳が成長してくると弟に強く当たることをお兄ちゃん自信が泣きながら我慢する、という事例でした。弟を叩いたりしてしまうことを、泣いて我慢する、まさに脳の前頭前野が成長する瞬間です。

 

☆ここまでのまとめ☆

 

昼夜逆転は、胎児期にママを苦しめないよう深夜に動いていた胎児の頃の名残り

イヤイヤ期は脳(前頭前野)がゆっくりと、しかし着実に育っていく過程

「しつけが出来ていない」とか「うちの子どもの性格が悪い」といったものではなく、ヒトが成長する上での当たり前の行動

 

 

5 夫へのイライラが抑えられない

angry image2晴れて結婚した夫婦が、残念ながら別れてしまう離婚。様々な理由があると思いますが、実は0~2歳の子どもをもつ夫婦の離婚率が最も高いそうです。私はパパとして、男性サイドで育児に携わる身ですが、やっぱり旦那さんへのイライラが止まらないという話はよく耳にしますし、私もそのたびにドキッとしています。

 

 

夫へのイライラ、それはホルモンの仕業!

 

NHKスペシャルでは、育児ママの大きな不満の1つである夫へのイライラについても、科学的な面からアプローチしていました。

ママが出産を迎えるとき、オキシトシンというホルモンが大量に分泌されます。これは、筋肉を収縮させる作用があり、具体的には産後の子宮の収縮や、乳腺の発達にも効果を及ぼしているものです。

実はこのホルモン、精神面にも大きな影響を及ぼすもので、

 ・愛情を深める
 ・攻撃性を高める

という性質があることが知られています。

この性質、まるで反対の内容の2つだと思いませんか?まさにその通りで、この2つが同時にママのカラダに現れるのではなく、「心地よい愛情」と「他者への攻撃」という2つのシーソーの振れ幅がとても大きくなるのです。

例えば、自分のかわいい赤ちゃんに授乳している時は、言いようのない愛情の気持ちで溢れているにもかかわらず、その後、育児にあまりかかわってくれないパパが現れたときにはその真逆の強い攻撃が始まる、といった具合です。

気持ちの振れ幅が大きくなった結果、残念ながら離婚を迎えてしまう夫婦も多いという現状があるようです。

 

 

夫へのイライラを抑えるにはどうすればよいのか

 

オキシトシンは別名、愛情ホルモンとか幸せホルモンなどと呼ばれています。その一方で他者への攻撃性を高めてしまう性質もあります。この微妙な性質を持つホルモンとどう付き合っていけばよいのでしょうか。

授乳や赤ちゃんとのふれあいでオキシトシンが分泌されることが分かっています。授乳している時はそれだけでホルモンの良い効果が得られます。

そして問題は旦那さんへのイライラ。こればかりはママ側の問題ではなく、旦那さんががんばる必要があります。とは言っても、いきなり育児や家事のプロになれと言っているわけではありません。大切なのは「ママの育児話や愚痴をしっかり聞いてあげる」ということ。これだけです。

もちろんイクメンで協力的で何でも手伝ってくれる理想的なパパになってくれるなら何も問題はないでしょう。ただそこまで高望みはしなくても、とりあえずママの話を聞いてもらうだけで、夫を敵とみなして攻撃することはなくなるそうです。

 

 

☆ここまでのまとめ☆

 

夫は、育児で常にストレスを抱えがちな妻の状況に「寄り添い」の気持ちを示すこと、育児相談に真剣に耳を傾けること、妻に共感し「よくがんばったね」と認めてあげること

 

 

6 最後に、育児中のママへ

tokyo imageNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」について、放送のエッセンスをまとめてきました。21世紀、発展しきった現代においても、実は出産から子育て、赤ちゃんの成長といった部分の科学的な知見はあまり世に知られていません。

特に日本という国は、ヒトの進化の流れに逆らったような発展を遂げてしまいました。だから子育てが大変なのです。ママが未熟だから、ママの精神面が弱いから、育児がうまくいかないというわけではないということを、全てのママに理解してほしいと思います

子育てが辛いのは、ママ、あたのせいでは決してありません。

 

 

今回は育児ストレスについてのNHKスペシャルのお話でした。最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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